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終戦記念日   

 今日は、終戦記念日。そのためもあって、ここ最近は、テレビ各局で、特にNHKでそのための特集番組を放映していた。
 戦争というものがいかにむごいモノかを改めてしらされた。あの時代に兵隊に取られる年齢だったら、ほとんど生きてはいなかっただろう。
 番組の中には、いわゆる「赤紙」を村の若者達に配る仕事をしていた人が、戦争に負けて焼却命令に背いて将来に残す歴史の証として秘匿しておいた、それが最近、公になったというドキュメンタリーとドラマをまぜこぜにした番組を放映した。個人記録があった、その人の性格とか評判とか事細かに記録されていて、それから必要な村の若者を兵隊に引っ張るそうである。確かにそうなのであろう。以前、放映されたこの種の番組でも、馬の扱いが巧いと言うことで、何度も徴兵された人が紹介されていた。

 また戦後、連合国軍による裁判、なぜ陸軍のトップが絞首刑で海軍はそれとは対照的に絞首刑になったものはいない。そのための工作がなされていたそうである。少なくとも無期になっておけば、講和条約が締結されればその時点で自由になれるというものである。またA級戦犯に比して、BC級の戦犯にされた人は、まさしく戦争犯罪の付けを押すつけられたことになる。上官の命令でかなりひどいことをやらされたあげく、その責まで取らされたことになった。それもやはり、上官からの命令は無かったことにするという工作があったそうである。また天皇に責任が及ばないように、したがって、その下の上級士官に大きな罪が及ばないように、BC級のレベルでとどめるように工作がなされたとのことであった。
 連合国軍の日本の戦後処理と国家運営にとって、国家組織の上層部を残すことでそれを巧く使うことで、スムーズに処理したいという思惑とが一致した結果であった。

 そのような内容の戦争特集を見るともなく見た。多くの民は、我慢強い。それを晴らす術を持たない。

 事実が知らされていないからである。

 今年の3月に、沖縄に行く機会があった。いつもは、避けて通っていたのであるが、何となく気が重たくて、初めてヒメユリの塔のある沖縄戦で犠牲になった方々の戦跡と墓地を訪れた。かわいそうとしか言いようがなかった。

 終戦がもう少し早かったらと思う。軍の上層部は、いたずらに延ばすことばかりしか考えていなかったそうである。大部分が。戦争を始めたらどのように終わらせるかを考えるものである。ましてや敗戦状態になっているのに。狂気の沙汰である。

 私は、アメリカ軍が2度も原子爆弾を投下したことを許せないと思っている。

 終戦を迎えて64年目。半世紀以上立つのに、まだその傷は癒えない。あの大きな犠牲を忘れないようにしよう。

 戦争は、全体やるべきではない。しかし、日常生活の上では、小さないざこざがいつでもありうる。
 先日のジムでのことでもその一つである。今日、そのジムのフロアー長が、話しかけてきた。まだ本人に何も言っていないそうである。もう1週回以上にもなるのに。責任回避もいい所である。図体はでかいけれど、言い切らないようである。何ともはやなさけない。

by yosinasi06 | 2009-08-15 20:56 | よしなし

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