原稿の校正   

 ある趣味の会で会報を月一回出している。その編集の手助けに仕上がり前の校正の仕事がある。何人かでやっている。誤字脱字の指摘がある。
 その中で、日本語の表記の問題があった。ある記事で、語尾が統一されていないのである。日本語では、ですます調ならそれで、である調ならこれでと語尾を統一するのが、基本である。
それが、その原稿では、てんでばらばらであった。
 こうした文章を書く人は、そうした約束があることすら頭に無い人が多いのではないかと思う。これは、推測なのであるけれど。頭からどうでもいいと思いこんでいる節がある。
 おそらく、勝手に直せば、腹を立てるかもしれないし、文句の一つも言い出しかねない。そこまで行かないにせよ、もう二度と原稿を書いてくれないかもしれない。
 誰でも、自分の間違いを指摘されるのは、嫌なものである。

 たとえ他人の文章に間違えがあっても、勝手に訂正するのはどうもまずいようである。
 先日も取り上げた、前岨博ら(2008)『そのブログ! 「法律違反」です』ソフトバンク新書
 で、それに似たことが書いてあった。
 著作者には、著作権と同時に、「同一性保持権」というものがある。それは、「その意に反して著作物の改変を受けない権利」だそうである。

 たとえ、誤字脱字のような明らかな間違いであってもその変更には著作者の同意が必要なのだそうである。

 こうしたことを知ると、たとえ趣味の会の会報とは言え、たとえ何であっても、原稿の訂正は、ほどほどにしておくのがいいようである。もちろん、よりよいものにしていくという努力は必要であるが。その指摘も相手次第ということになる。
 校正となるとつい張り切って良かれといろいろ指摘しがちである。これも、ほとほどにである。

 そんなことを、最近、直面した問題について、考えさせられた。はたしてどんなものだろうか。
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by yosinasi06 | 2008-05-06 22:23 | よしなし

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