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フィルムセンター   

 相模原市は、最近の合併によって広い市域を持つ。かって、米軍の基地があった所であることも、ここに来て知った。途中、米軍の住宅地域をバスから見ることもあった。どこか違うのである。それは、芝生が家の周りを取り囲んでいるのである。アングロサクソン系の景観である。
 それは、ともかく、かっての米軍基地があった結果なのだろう。密集した林が残っている。原生林ではないのであるが、それに近い様な景観を残している。

 そんな相模原市で、今日は、フィルムセンターに訪ねる機会を持った。
 正式には、東京国立近代美術館・フィルムセンター相模原分館である。
 米軍の基地が返還されて、その跡地に建設された。
フィルムセンター_d0100254_18572428.jpg


 基本的に国産のフィルムが収蔵されている。それは、地下2階にある。
 それは、温度と湿度を一定に保つためでもあり、地震対策のためでもある。
 温度は、2度に設定されている。したがって、そこを見学するためには、防寒着を借りて着ることになった。それでも結構、寒い。
 フィルムの劣化をできるだけ遅くし、保存することの難しさを聞く。中には化学反応を起こして劣化の連鎖を起こしているものもあるという。それは、隔離されて保存されている。

 日本で製作されたフィルムは、何の区別も無く収蔵されている。たまたま私たちが見せられた収納棚は、ポルノ・フィルムのセクションだったようで、そうしたタイトルがたくさん並んでいた。ある時期以降からは、収納された順に配列されているそうである。
 
 基本的にフィルムの形で保存され、それにアクセスするのに、デジタルの形が使われるそうである。原本がデジタルの場合は、フィルムにして保存するようになるかもしれないそうである。保存、それ自体を考えるとなかなかむずかしい問題が孕まれている。

 
 

by yosinasi06 | 2007-06-04 22:33 | 映画

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