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C級の国   

  堺屋太一さんは、ものごとを整理することがうまい人である。

  失礼だけれどあれだけの年齢に至ってもまだお元気である。

  昨晩、衛星放送の番組の一つをたまたま目に付いた。

  それは、『討論スペシャル、いま日本を考える、激動のアジア新時代』という番組である。

  その中の論者の一人に堺屋太一さんがいた。

  最近では、上海万博の日本館の展示をプロデュースした。あのかっての日本での大阪万博に

  引き続いてのことである。

  経済の安定性だけがBで後の項目はほとんどCだという。この評価は、データに直接もと

  づくものなのかどうか、あるいは直感的なものかわからないけれど。

  「楽しみ」がD評価だったのが印象的である。日本人はどうもきまじめすぎる。自殺率が高いの

  もその一つである。お隣の韓国も同じ傾向があり自殺率が日本に追いついてきているそうであ

  る。人生を楽しむということが、堺屋太一さんは主張する。

  それとの関連で言えば、これもたまたま観たテレビ番組からのことである。最近の映画の話題作

  の紹介でアメリカ映画『食べる、祈る、恋する』が取り上げられていた。

  その作中で、主人公の離婚した女性がアメリカからイタリアに行く。そこで「アメリカ人は娯楽

  をしっているけれど、快楽を知らない」と言われるのである。食べるにしてもダイエットを気に

  してカロリー制限をする。少し乱暴かもしれないけれど、うまいものはとことん食べるそれがい

  いのだと言わせている。確かにそうかもしれない。あるいはそうで無いかもしれない。

   日本の社会、もっと皆が人生をどう楽しむか考えてもいいのではないかと、そんなことを

  考えさせられた一時であった。

   さて何をする。自炊ばかりをやっている場合では無いかもしれない。

by yosinasi06 | 2011-02-06 01:55 | よしなし

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